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口腔外科について

宇宙医学研究と歯科口腔外科

日本口腔科学会のランチョンセミナーで宇宙航空研究開発機構の宇宙医学生物学研究室の大島 博先生による”宇宙医学研究と歯科口腔外科への期待”という講演が行われました。

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地上と違い、宇宙では様々な身体の変化が起こります。

特に骨量の減少は骨粗鬆症の患者さんの、筋肉の萎縮は寝たきりの患者さんの何倍も早く減少してしまうほど過酷な環境なのだそうです。

そのため、骨粗鬆症の治療薬(ビスフォスフォネート)を用いて、骨量減少のリスクを軽減できるかどうかという検証が行われています。

ビスフォスフォネートは歯科の治療とも関連があり、ビスフォスフォネート製剤を使用している場合、歯科の治療、特に外科処置をきっかけに顎骨壊死を起こすことがあります。

外科処置(抜歯やインプラント治療)が必要な場合は薬を変更したり、中止してしばらく期間をおかなければなりません。

また、震災で福島原発の問題で放射線被曝が話題になっていますが、宇宙飛行士はミッション中、宇宙放射線により被曝しているため、放射線の被爆管理も重要で、被爆のリスクを軽減する研究も行われているそうです。

宇宙での様々な研究の成果が、地上での患者さんや生活、環境にフィードバックされています。

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