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インプラントについて

あなたの歯は完成品ですか?(2)

こんばんわ、技工士の面川です。

さて今日は、 『仮の歯』 についてのお話の2回目です。

前回は材料の事でしたが、
今回は どんなふうに歯の土台と 『仮の歯』 をくっつけているのか。
について書きたいと思います。

なぜならば――、 『 年 末 年 始 』 だからです
年末年始に限らず、ゴールデンウィークやお盆のような連休の際には、
たいていの歯科医院が休診 となってしまう為、
連休の頭にふとしたきっかけで 『仮の歯』 が外れてしまうと、連休中はあきらめて放っておくか、急患対応している医院を探しまわることにもなりかねません。
さてさて、せっかく歯科医院で入れてもらった 『仮の歯』 、どうしてはずれてしまうのでしょうか?

それは 『仮の歯』 としての役割が終わった際に、ドクターが簡単にはずせるように、やわらかい 「セメント」 でくっつけているからです。

『仮の歯』 や 『完成品』 をくっつけた後に白いものが出て来ることがあります。
(これは歯が欠けたのではなく、この 「セメント」 がどこかに余分に残っていて、それがはがれ落ちたものですので、ご安心下さい。)
口の中に 『仮の歯』 や 『完成品』 をくっつける際に使用する接着剤のことを 「セメント」 というのですが、この 「セメント」 は、用途に合わせてさまざまなものがあり、 『仮の歯』 をくっつけるものと、 『完成品』 をしっかりくっつけるものとでは、まるで別物なのです。

『仮の歯』 や、 『完成品』 を様子見の為に仮着しておく時に使う 「セメント」 は、
『完成品』 をしっかりくっつける 「セメント」 よりも圧倒的に弱く、また唾液により溶けることもあるので、長い期間を持たせることはできません。

そもそも、 「はずすこと」 を前提とした 『仮の歯』 ですので、長い期間使用すると 「セメント」 が溶けたり、かけたりした部分に細菌がたまり、土台がダメになってしまう心配もあります。

長い間 『仮の歯』 をくっつけている方には、問題がないかの診察を。
『完成品』 を仮着のまま使用している方には、早めにドクターにしっかりとくっつけていただくことを、お奨め致します。
当院では休診中、 『患者さんが不自由な思いをしないようにする。』 このことを一番に考えて診療をしております。
今年ももうラストスパートとなり、お仕事等お忙しい中だとはお察しいたしますが、お口の中も安心して年を越せるよう、来院して頂ければと思います。

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