顎関節症とはどんな病気なのか
顎関節症とは、あごの関節やそれに関わる筋肉、咬み合わせなどに生じる様々な症状の総称です。
これにより顎の機能(顎の開け閉めや、咀嚼など)に不具合が生じます。
最近は顎関節だけでなく、顎や顔面においての痛みや機能の不具合も含めて考えています。
顎関節症には、安静にしているだけで治癒してしまうものから、専門的な指導や治療が必要なものまであり、様々な症状を呈します。しかし、進行的に顎の機能が破壊されてしまうことはほとんどありません。
顎関節症になる原因
顎関節症になるには様々な原因が有ります。
- 構造的問題(遺伝・先天)
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- 性差
- 姿勢・頭部顔面の形態
- 不正咬合や骨格性異常
- 機能的問題(生理的)
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- 不安やストレス
- 患者の性格
- 閉塞的な環境
- 睡眠障害 など
- 心理社会的問題
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- 顎機能異常や筋活動の異常
- ブラキシズムやTCHなどのパラファンクション
- あごの使い過ぎによる疲労
- あごに負担のかかる楽器・長時間の歯科治療
顎関節症の症状チェック
下記チェック項目に当てはまる項目が多い場合は顎関節症の疑いがあります。
- 口を開けたり、閉めたりすると痛い
- あごを動かすときに異常な音がする
- 口が大きく開かない、閉じない
- 噛み合わせが変わってきた
- こめかみや頬のあたりが何もしなくても痛い
顎関節症のなりやすさ、なりにくさはコップに注げる水の量
顎関節症は同じことを行っていたとしても、顎関節症にならない人もおります。
それはなぜなのでしょうか?
患者さんの顎関節症のなりやすさはコップに水を注ぐことを想像するとわかりやすいです。
それぞれ、人は大きさの異なるコップ(顎関節症への耐久性)をもっており、顎関節症となる原因(注がれる水)の入る限界量が違います。元々コップが小さい人や、咬み合わせが悪い・食いしばり癖があるなどの素因を元々持っている人(水がはじめから注がれている人)はすぐに水が溢れ、症状として現れます。
当院での顎関節症治療
当院では日本顎関節学会 専門医・指導医の資格を持つ歯科医師が診断と治療にあたります。
前述した通り、顎関節症とは、あごの関節やそれに関わる筋肉や咬み合わせなどに生じる様々な症状の総称であり、原因や症状も多様です。治療法も運動療法や噛みしめの抑制、マウスピースでの治療など様々です。
顎関節症についてもっと詳しく
顎関節症についてもっと詳しく知りたい方は院長ブログ(不定期更新)をご覧ください。