日中の噛みしめについて
仕事や家事、趣味に夢中になっている時、ふと気がつくとしっかり噛みしめていたり、舌を吸いつけていたりしていることが誰にでもあります。
あなたは気づいたことがあるでしょうか?
夜間の歯ぎしりはしていないという方でも、日中の噛みしめはやっていることがあります。
前にもお話しましたように、歯ぎしりや噛みしめにかかる力はご自身の体重以上になることがあり、知らない間に歯や歯周組織、顎関節、顔面の筋肉などに負担をかけています。
噛みしめをしているのって自分では意外と気づきにくいので、歯がしみたり、あごが痛かったり、頭痛がしたりしていることに噛みしめが係わっているとは思わないのです。
夜間の歯ぎしりにはマウスピースを入れる方法もありますが、日中にずっとマウスピースを入れていることはできないですし、道具に頼るとやめればまた、戻ってしまいます。
まずは、あなた自身が”噛みしめ”に気づいて、あなた自身が治すしかないのです。
あなたが本気になって治す気になれば、意外と簡単に治っていくものなのです。
それでは、その方法についてお話しましょう。
噛みしめていない状態を覚えましう!
① まず、思いきり噛みしめてください。
② 1~2秒後に、フッとあごの力を抜いてみてください。
③ 上下の歯が、わずかに離れるでしょう?
↓
その位置が理想的な位置
リラックスした状態です!
昼間も寝ているときも、いつもこの状態になっていればいいのです。
一流のスポーツ選手はこの状態を心がけていると言われています。
日中の”噛みしめ”に気づきましょう!
何かに夢中になっている時に無意識に噛みしめているので、気づかないことが多いのです。
気づく方法として、普段良く使う道具に目印をつけて、それを見たら思い出すというようにします。
たとえば、コンピューターに向かっていることが多いなら、モニターやキーボードに、主婦の方なら包丁の柄(包丁で刻んでいるときやお料理中に噛みしめているということをよく聞きます)などに・・・
無意識でやっていることなので、意識的にチェックしていきましょう。
そうして、”気づいたらやめる”ということを繰り返すことによって、だんだんと少なくなっていくのです。