症状別 顎関節症 ”その他の場合”
あごの痛みや、音、開口障害以外の症状があって、顎関節症かどうか心配している方はいらっしゃいませんか?
顎関節症の3大症状以外にも、いろいろな症状があるのですが、顎関節症以外の原因でもでますので、注意が必要です。
① かみ合わせがおかしい!
今までのかみ合わせが急に変わって、左右のどちらかがかみ合わせにくくなったり、咬んでいた歯に隙間ができてしまうことがあります。
このような状態になった場合、顎関節に原因がある場合とそうでない場合があります。
また、顎関節に原因があったとしても、顎関節症である場合とそうでない場合があります。
急に口を開けたり、閉じたりした時、急に咬み合わさらなくなる場合があります。この場合、関節円板がひっかかって閉じにくくなっていることが考えられ、顎関節症が疑われます。
また、あごを強く打ったり、ぶつけたりした後、咬み合わせがおかしいなと感じたら、顎関節炎や骨折の可能性があります。これは、顎関節症とは違います。
徐々に咬み合わせが変わってくる場合には、顎関節の腫瘍やリウマチ性関節炎の場合があります。
リウマチの場合には、顎関節の骨が溶けていく(吸収)ので、前歯が咬み合わなくなることがあります。
② 耳鳴りがする!
顎関節は耳のすぐ前にあるため、顎関節が原因であるように思われがちですが、顎関節症で耳鳴りががすることはほとんどありません。
耳の疾患が疑われますので、耳鼻科や内科を受診して下さい。
③ 肩こりや首のこりがひどい!
首の骨(頸椎)に異常があることや内科的疾患がある場合がありますので、整形外科や内科を受診して下さい。
そこで原因がない場合、顎関節症や咬みしめ、咬みあわせが影響している可能性もあります。
④ 顎関節やその周りが腫れている
顎関節症で腫れることはほとんどありません。
顎関節やその周囲の腫瘍や炎症(感染)が考えられますので、歯科や口腔外科を受診して下さい。