歯科一般について
新しい鎮痛剤
10月21日、口腔外科学会(大阪)に行ってきました。
最近話題になっていた新しい鎮痛剤”トラムセット”のセミナーがあり、参加しました。
痛みには
①急性疼痛(通常、局所に明らかな損傷があり、治癒と同時に痛みが消える)と
②慢性疼痛(急性疼痛が長引き、治癒しても痛みが持続する)
があります。
このお薬は、慢性疼痛に優れた疼痛改善効果があると同時に抜歯後の痛みに対して速やかに効くということでした。
つまり、即効性もあり、持続性もあるということです。
一方、気持ちが悪くなる(41.1%)、嘔吐(26.2%)など副作用もあるため、使用方法の検討や制吐剤との併用などが行われています。
それでも、鎮痛効果は優れているので、ほとんどの患者さんが次回も使用したいということでした。(それほど、痛みに苦しんでいるということでしょう)
術後の疼痛や慢性疼痛は患者さんの日常生活に支障を来すことが多く、悩んでいる患者さんがたくさんいらっしゃいます。
そのような患者さんがより快適に過ごせるような薬で、副作用の出現を最小に抑えられるような使用方法が確立されるなら、本当に明るい話題になるのではないでしょうか。