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院長ブログ

口腔内細菌を減らして肺炎の重症化を予防しよう!

まだまだ目に見えないコロナウィルスとの闘いに不安を感じて過ごしている方が多いのではないでしょうか。

前回もお話しました様に、口腔内細菌が全身に大きな影響を及ぼすことがわかっていますが、緊急事態宣言下での外出制限で、歯科医治療を中断されている方も少なくないと思います。

 

しかし、治療を中断することで以下のようなことが危惧されます

*痛みなど急性症状がある患者さん

 痛みなどで十分な食事(栄養)が取れなかったり、睡眠が妨げられる様なことがあれば、体力や免疫力はさらに低下します。(オーラルフレイル)

炎症が拡大することで全身状態へ影響することもあります。

 

*口腔機能の悪化が懸念される患者さん

 治療途中で症状が制御されていない場合は、症状が悪化してしまったり、治療歯の破折、残存歯のトラブルが起こることがあります。

 

*心疾患、脳血管疾患、糖尿病、腎疾患などの全身疾患のある患者さん

 歯周病が悪化することで、全身状態の悪化をまねく可能性が有ります。

基礎疾患を持っている患者さんはより短期間でのメインテナンスが必要となります。

 

*口腔内の不衛生が肺炎を発症させる

口腔内が不衛生だと誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。さらに新型コロナウィルス性肺炎に罹患した場合、重症化しやすいことが明らかになっています。

 

*抗インフルエンザ薬の効果を低下

口腔内細菌がインフルエンザの感染促進に深く関わっているだけでなく、抗インフルエンザ薬の効果を著しく低下させることが明らかとなっています。

 

つまり、良好な口腔内環境を維持することが、インフルエンザだけでなく、新型コロナウィルス感染症にも有効であることが示唆されています。

 

先日、NHKのあさイチで鶴見大学歯学部の花田信弘教授

口腔内細菌が原因で肺炎の重症化が起こるという話をされていました。

コロナウィルスの感染によって肺の免疫機能が低下した状態で口腔内細菌が肺に入るとウィルス性肺炎と細菌性肺炎のダブルパンチで肺炎が重症化すると言うことです。

朝起きると口腔内細菌は夜の薬1000倍になっているのです。

朝晩、歯磨きと一緒に舌磨きをすると有効です。

舌磨きというと舌を歯ブラシで磨くというイメージを抱かれると思いますが、決して歯ブラシでゴシゴシこすったりしないで下さい!歯ブラシでこすると粘膜に細かい傷がたくさんつき、余計に感染しやすくなってしまいます。

軟らかいガーゼやタオルのような物で奥から先へ2〜3回優しく拭き取るようにぬぐえば大丈夫です。

 

感染予防、重症化予防策として、日常の歯磨き、口腔ケア、口腔の健康管理に努めましょう!

今は誰もがコロナウィルスに感染する可能性がある時だからこそ、命を守るためにも口腔ケアが大事です。

診療やメインテナンスの継続、延期などはご自身で判断なさらずに、ぜひかかりつけの歯科医院にご相談下さい。

 

 

 

 

 

 

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