レッド&ホワイトリボンキャンペーン
相談役の木村です。
突然ですが、皆様はレッド&ホワイトリボンキャンペーンをご存知でしょうか?
乳がん検診の早期受診を啓発するシンボルとして「ピンクリボン」というものがありますが、これと同様に、口腔がん撲滅運動を実施している団体では、「レッド&ホワイトリボン」を掲げています。これは、口腔がんに対する正しい知識を世に浸透させ、口腔がんの早期発見と検診の受診を促進させる目的として米国でも広まっているシンボルです。
日本における口腔・咽頭がんの患者数は、この40年間で『約9倍』に、死亡者数は『約5倍」に膨れ上がっています。口腔がんは、60代以上の方に最も多く、50代以上で区切ると全体の80%弱を占めていますが、近年では10代や20代といった若年層にも発症例がみられるようになっています。また、女性よりも男性に発症しやすい傾向がみられていましたが、最近では女性の口腔がんも増えつつあります。
現在、世界中で口腔がんと咽頭がんで毎年40万人以上の人が亡くなっていますが、口腔がんに対する認識が高いものとなれば、決して口腔がんは怖いものではありません。口腔がんの5年生存率は60~80%と言われており、初期症状のうちに発見すれば簡単な治療で治すことができ、後遺症もほとんど残ることなく5年生存率が90%を上回るとの報告もなされています。
日常的なセルフチェックも大切ですが、ご自分の口腔内を全て確認することは難しく、口内炎なのか前がん病変なのかは見分けがつきにくいと思います。
舌癌のような口腔がんの検査は歯科口腔外科で行うことができますので、自覚症状が無いない場合でも、半年から1年に1回は定期健診を受けることをお勧めしております。
当院では、粘液嚢胞をはじめとする腫瘍などの症状でがん検診を希望され御来院される患者様も多くいらっしゃいますが、出来ることならば定期メインテナンスに通いながら併せてチェックされると、歯のご不安も、がんのご不安も取り除くことができますね!
口腔がんのセルフチェック法などは、以下をご参照ください。